ルーレットには、ホイール(wheel、ウィールと呼ばれることも)の違いによって、大きく次の3つのタイプが存在します。
- アメリカンルーレット「American Roulette」
- ヨーロピアンルーレット「European Roulette」
- フレンチルーレット「French Roulette」
一番大きな違いはアメリカンのみ親の総取りの「0」と「00」の2コマがあることです。「0」が二つあるため、ダブルゼロルーレットとも呼ばれます。
一方、ヨーロピアンとフレンチでは親の総取りとなる「0」のコマは1コマのみとなっています。同じ理由で、こちらはシングルゼロルーレットとも呼ばれます。
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(⇒ ルーレットホイールの詳しい比較)
一般的にランドカジノでは、ダブルゼロのアメリカンルーレットのみ用意されていることが多くなっています。
というのも、ダブルゼロルーレットとシングルゼロルーレットではハウスエッジ(どれだけカジノが儲かるかの額だと考えれば間違いありません)がまったく違うからです。
ハウスエッジの数値を比較してみると、ダブルゼロルーレットは5.3%、一方のシングルゼロルーレットでは2.7%。
実に約2倍もの開きがあり、このためにランドカジノでは、カジノに有利なアメリカンルーレットがよく採用されるのです。
これからカジノルーレットに挑もうという方は、シングルゼロのヨーロピアンとフレンチの方が有利に遊べるということはぜひ覚えておきましょう。
ここまできて「ヨーロピアンとフレンチの違いは何?」と思われた方も多いかと思います。
その違いですが、フレンチルーレットとヨーロピアンでは、出目に「0」が出たときの扱いが異なっています。
通常「0」が出た場合(アメリカンでは「00」も含める)、賭けたチップは親の総取りになります。ところがフレンチでは半額のみが取られ、残りの半額はそのまま次回の賭けに使われるのです(後述しますがイーブンベット、配当金が2倍の賭けのみが対象となります)。
分かりやすいように例を出してみます。例えば赤に10ドル賭けて「0」が出たとします。この場合、ヨーロピアンではすべてが没収です。
が、フレンチでは5ドルのみが没収され、次のゲームに赤に5ドル賭けたということになるのです。これを「アンプリゾンルール」と呼びます。
このルールを活用すればハウスエッジはなんと1.35%まで下がります。赤黒賭けや奇数偶数賭けなどのイーブンベットをする人にはフレンチがどれだけ有利か分かっていただけることでしょう。
ちなみに、アメリカン、ヨーロピアン、フレンチではホイールの数字配列もそれぞれ異なっています。数字に賭けるときには注意するようにしてください。
さて、ルーレットのタイプについて簡単に紹介してきましたが、嬉しいことにオンラインカジノならこれらのすべてのルーレットタイプのプレイテーブルが用意されています。
ランドではあまり見かけないヨーロピアンもフレンチも自由に遊ぶことができるため、オンラインカジノではルーレットの人気が依然として高いのです。