ご存知のように、ランドカジノにおいても、オンラインカジノにおいても、一番多くのプレイヤーを惹きつける花形ゲームといえばスロットゲームです。世界中のカジノで合算すると、毎日何百万という数のプレイヤー達がスロットのリールと向かい合っています。
しかし、単純なペイアウト率の比較だけなら、一般的なランドカジノのスロットは90%前後のものがほとんどで、ブラックジャックなどのテーブルゲームよりも分の悪い勝負となっています。オンラインカジノのビデオスロットについても、そのペイアウト率は平均して約95%と言われており、ランドカジノのスロットマシンよりは高いペイアウト率となっていますが、やはり一部のテーブルゲームには及んでいません。
さて、単純な損得勘定だけでスロットゲームがここまでプレイヤーを釘付けにしているわけではないようです。それなら一体どのような理由でスロットはこれほどの人気ゲームとなっているのでしょうか?
誰でも手軽に
ランドカジノのテーブルゲームは、少額で遊べるテーブルでさえ、通常は最小ベットに5ドルはかかります。カジノによってはそれが10ドルだったり、さらに繁忙期だと20ドルに吊り上げられることもあります。
オンラインカジノだとランドカジノよりは安くなりますが、それでも依然スロットよりは高いままです。なにせスロットマシンには1セントから遊べるいくつもの選択肢があり、そのような台ではペイラインを増やしたとしてもせいぜい30~40セントほどですから。
カジノゲームのプレイヤー達は、もちろん勝とうと思ってやっているわけですが、同時にゲームを楽しみたいとも思っています。そして懐が寂しく、彼らの予算が数十ドルしかないときは、テーブルゲームでは10回も遊べず、かたやスロットなら何十回~何百回と回せる、こんなことになります。どちらのゲームが選択されるかは言うまでもないでしょう。
さらに、スロットには複雑さがありません。テーブルゲームは、バカラのようにシンプルな例外もありますが、ルーレットのように賭け方が沢山あったり、ポーカーやブラックジャックのように技術で差がついてしまったり、ゲームに慣れていない初心者が及び腰になってしまうような側面があります。
旅行の記念や人付き合いといった理由でカジノを訪れる人もいますから、そういう人にとってもスロットはありがたい存在なのです。
多様性
一軒のカジノの中でも何百種類、さらにオンラインカジノなら1000種類以上、スロットにはこれだけの選択の幅があります。
クラシックで無骨なものから、アニメのような可愛らしいキャラクターが登場するもの、あるいは誰もが知っている有名映画作品とタイアップしたものまで。様々なデザインのスロット台があり、それら一つ一つが異なったボーナス演出で私達を楽しませてくれます。
テーブルゲームにおいては伝統的なルールと遊び方を守るのが美徳の1つになっていますが、スロットの文化は違います。変化をスローガンに掲げながら、メーカーもプレイヤーに新しい体験を与えるための努力を続けており、最近では一見するととてもスロットゲームには思えないような独創性に溢れるゲームだって少なくありません。
決して飽きることのない多様性、これもまたスロットの魅力なのです。
自分だけの世界
スロットの台と席に着いているプレイヤーとの間には、邪魔になるものや気を散らすものは何もありません。
ブラックジャックで、自分のプレイが同卓のプレイヤーに不利益に働いてしまったときに、怒り出して嫌なことを言ってくる人もいますが、そのような面倒事とは無縁の空間です。
ボタンを押して、画面をタッチする。台によっては脇のハンドルを引くこともあるかもしれません。スロットでは、ただそれだけに没頭していればいいのです。
ジャックポット
テーブルゲームでは、一回の賭けで大金持ちになるようなチャンスはありません。プログレッシブテーブルゲームという特殊な例もありますが、そのようなシステムはあまり人気がなく、普及していないのが実情です。
なので、基本的にはテーブルゲームにおいては、大当たりといってもせいぜいルーレットの1点賭けぐらいのものとなります。10ドル賭けて的中させたとしても、得られる賞金は350ドルですから、到底人生が変わるようなものではありません。
一方で、スロットの大当たり、ジャックポットは実質的に青天井です。ラスベガスでは、数千万ドルというジャックポットを獲得する人がちょくちょく現れていますし、オンラインカジノのメガジャックポットマシンにも、クォーターコイン(25セント)の小さな賭けで2000万ドル以上を獲得した事例があります。これらは、当選者のライフスタイルまで変えてしまうような破壊力の、分かり易いスロットドリームだといえるでしょう。
とはいえ、特大のジャックポットには奇跡的な確率を潜り抜ける難しさがあるのも事実です。雲を掴むような話であることから目を背けて、当たった時の事ばかりを考えるのはフェアではないかもしれません。
ですが、そんな夢物語まで望まなくても、手の届きそうな手頃なジャックポットのチャンスだってちゃんとスロットは用意してくれています。数ドルから数百万まで最大12レベルで可変する複数のプログレッシブが含まれるジャックポットゲームや、30セントの賭け金で1000ドルを吐き出すジャックポットマシン。このようなローからミドルレンジのジャックポットマシンにだって実に沢山の選択肢があります。
いくら小当たりのジャックポットといっても、配当金はテーブルゲームよりはずっと高い額になるので、的中させることができたなら、ちょっとした記念日として覚えておくことができるでしょう。
スロットは楽しい!
色々とスロットの人気の理由を説明してみましたが、結局はこれに尽きます。スロットは楽しいのです。
刺激的にフラッシュする画面の前で、特殊な演出のボーナスを獲得する興奮と喜びは他のカジノゲームにはありません。楽しいものは楽しい。それだけなのです。