ダランベール法の使い方をシミュレーションを使って解説

ダランベール法はオンラインカジノなどで良く使われるベッティングシステムの1つです。実際に勝っている人の中でダランベール法を愛用している人も存在するため、自分でも使ってみたいと考えている読者さんもいるのではないでしょうか。

本記事では、ダランベール法について詳しく解説しました。特徴ややり方をシミュレーションも使って解説しています。また、ダランベール法のメリット・デメリット・損切りについても解説しました。ダランベール法を使っても勝てないという読者さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事で分かること

  • ダランベール法の概要
  • ダランベール法が使えるゲーム
  • ダランベール法のやり方
  • ダランベール法を使ったときのシミュレーション
  • ダランベール法のメリットとデメリット
  • ダランベール法の損切りライン

ダランベール法(ピラミッド法)とは

ベッティングシステム ダランベール法 仕組み

ダランベール法とは、ピラミッド法とも呼ばれるベッティングシステムの1つです。ベッティングシステムはカジノゲームによく使われる手法で、使用することでよりゲームの勝率や利益をコントロールできます。やり方はシンプルで、勝つたびに1単位賭け金を減らし、負けるたびに1単位賭け金を増やすだけです。ピラミッド法と呼ばれる理由は、賭け金の増減がピラミッドの形になるようにベットしていくからですね。

ダランベール法は、18世紀フランスの数学者・哲学者・物理学者のジャン・ル・ロン・ダランベールが考案しました。ダランベール法は「ダンベールの原理」を元にしており、分散をコントロールした堅実な手法として活用されています。

ダランベール法の使用条件は、勝率が約50%以上かつ2倍配当のゲームであることです。特に、2倍配当であることは必須条件になります。特殊な状況下を除き、カジノゲームには2倍配当かつ50%が存在しないので、勝率はなるべく50%に近いゲームを選ぶと良いですね。

ダランベール法が使えるおすすめのカジノゲーム

ダランベール法は、勝率が約50%以上かつ2倍配当の使用条件を満たしてさえいれば、どのゲームで使用しても問題ありません。下記はダランベール法が使える人気のカジノゲームと賭け方です。

ダランベール法が使えるカジノゲーム
ゲームの種類賭け方勝率
ブラックジャックメインベット約49.5%
バカラプレイヤーバンカー約50.7%or約49.3%
ルーレット赤or黒奇数or偶数ハイorロー約48.7%
クラップスパスラインカムドントパスドントカム約49.29%or約47.93%
シックボー大or小奇数or偶数約48.61%

上記のうちいずれのゲームでもダランベール法が使えます。ただし、バカラのバンカーへのベットだと手数料が5%取られるため、若干やり辛いかもしれません。バンカーへのベット以外はすべて50%を下回っていますが、この程度は誤差の範囲内として許容しましょう。

ダランベール法の使い方

ダランベール法の使い方や使う時の流れは以下の通りです。

所要時間: 5分

  1. 基本の賭け金と増減額を決める

  2. 基本の賭け金からゲームをスタートする

  3. 勝った場合は1ユニットを減らす

  4. 負けた場合は1ユニットを増やす

  5. 賭け金が「0」になったらリセットする

具体的なダランベール法の使い方と使う時の流れを解説していきます。

ステップ1:基本の賭け金と増減金額を決める

ダランベール法を使うためには、まず基本の賭け金と増減金額を決める必要があります。基本の賭け金はいくらでも問題ありません。普段カジノゲームにベットしている金額を設定しましょう。リスクヘッジを考えるのであれば、全体のカジノ資金の1%〜5%ほどを基本の賭け金として設定することがおすすめですよ。

次の増減金額の設定が収益に直結する重要なポイントです。大きい額にすればするほど利益が増えますが、同時に損失した時の額も増えます。増減金額に指定はありませんが、基本の賭け金までの間で設定してくださいね(基本の賭け金が100ドルなら増減金額は100ドルまで)。また、この増減金額を1ユニットとして設定すると計算がしやすくなります。

ステップ2:基本の賭け金からゲームをスタートする

まずは基本の賭け金をベットしてください。ゲームは約50%以上の勝率かつ配当2倍ということを忘れないようにしましょう。

ステップ3:勝った場合は1ユニットを減らす

ゲームに勝利した場合は、1ユニット(指定の増減金額)を最後にベットした金額から減らし、次のベット額に設定します。つまり、50ドルベットしてゲームに勝利した場合、増減金額が10ドル=1ユニットであれば、次のベット額は40ドルです。連勝した場合のベット額は以下の通りです。

連勝した場合のベット額
ゲーム回数ベット額1ユニット次のベット額
1ゲーム目50ドル10ドル40ドル
2ゲーム目40ドル10ドル30ドル
3ゲーム目30ドル10ドル20ドル
4ゲーム目20ドル10ドル10ドル
5ゲーム目10ドル10ドル0ドル(リセット)

このように、勝った場合はどこまで賭け金が減少したとしても1ユニットずつ減らし続けてください。5ゲーム目のように0ドルになった場合は、リセットを行います(ステップ5へ)。

ステップ4:負けた場合は1ユニットを増やす

ゲームに敗北した場合は、1ユニット(指定の増減金額)を最後にベットした金額から増やし、次のベット額に設定します。つまり、100ドルベットしてゲームに敗北した場合、増減金額が30ドル=1ユニットであれば、次のベット額は130ドルです。連敗した場合のベット額は以下の通りです。

連敗した場合のベット額
ゲーム回数ベット額1ユニット次のベット額
1ゲーム目100ドル30ドル130ドル
2ゲーム目130ドル30ドル160ドル
3ゲーム目160ドル30ドル190ドル
4ゲーム目190ドル30ドル220ドル
5ゲーム目220ドル30ドル250ドル

このように、負けた場合はどこまで賭け金が上昇したとしても1ユニットずつ増やし続けてください。

ステップ5:賭け金が「0」になったらリセットする

ダランベール法を使う時は、ステップ3とステップ4を行い続けます。しかし、基本の賭け金と増減額の設定次第では、連勝した時に次のベット額が0ドルに達することもあるでしょう。

もし賭け金が0ドルになった場合は、リセットしてもう一度ステップ2からスタートしてください。つまり、基本の賭け金を100ドル、増減金額を50ドルと設定した場合、2連勝するとリセットを行います。実際の流れは以下の通りです。


掛け金が0になってリセットする流れの例
ゲーム回数ベット額1ユニット勝敗次のベット額
1ゲーム目100ドル50ドル勝利50ドル
2ゲーム目50ドル50ドル勝利0ドル(リセット)
3ゲーム目100ドル50ドル敗北150ドル
4ゲーム目150ドル50ドル勝利100ドル
5ゲーム目100ドル50ドル勝利50ドル
6ゲーム目50ドル50ドル勝利0ドル(リセット)
7ゲーム目100ドル50ドル敗北150ドル

上記のように、ステップ2に戻り基本の賭け金から再スタートします。何度リセットすることになってもシステム上は問題ないので、リセットを恐れて増減金額はあえて低くする必要はないですよ。

ダランベール法を使った時のシミュレーション

実際にダランベール法を使った時のシミュレーションをしてみましょう。基本の賭け金は100ドル、増減金額は50ドルです。

ダランベール法を使ったときのシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目100ドル勝利+100ドル+100ドル
2ゲーム目50ドル勝利+50ドル+50ドル
3ゲーム目100ドル(リセット後)敗北-100ドル+50ドル
4ゲーム目150ドル敗北-150ドル-100ドル
5ゲーム目200ドル敗北-200ドル-200ドル
6ゲーム目250ドル勝利+250ドル+50ドル
7ゲーム目200ドル敗北-200ドル-150ドル
8ゲーム目250ドル勝利+250ドル+100ドル
9ゲーム目200ドル敗北-200ドル-100ドル
10ゲーム目250ドル勝利+250ドル+150ドル

10ゲーム目が終わった段階で5勝5敗となりました。勝敗数は同じですが、トータル収益が+150となっています。ダランベール法では、敗北した時よりも勝利した時の方がベット額が高くなりやすいため、拮抗した勝敗数なら利益を上げやすくなっています。

ダランベール法を使うメリット

ダランベール法のメリットは以下の通りです。

ダランベール法のメリット
  • 大きく負ける可能性は少ない
  • 賭け金が増大しにくく資金コントロールが容易い
  • 勝敗数が同数ならどの勝敗パターンでも利益が出る場合が多い

上記2点のダランベール法のメリットについて詳しく解説していきます。

大きく負ける可能性は少ない

ダランベール法を使った場合、大きく負ける可能性を大幅に減らしています。それは、ベット額の増減金額を自分で設定できるからです。どれだけ連敗したとしても自分が指定した金額しか損失が出ないため、資金に対して大損失を生む可能性は低いでしょう。

ダランベール法では、勝った時にはベット額が高い状態で勝利することができます。また、使用するゲームは約50%の勝率があるため、とてつもない大連敗をする可能性は低いです。約50%のゲームの勝敗数は同数になりやすく、同数であれば利益を上げやすい点から、ダランベール法が最強のベッティングシステムと考える人も存在します。

賭け金が増大しにくく資金面に優しい

ダランベール法は最大限リスクを抑えたベッティングシステムです。基本の賭け金と増減額のバランスを考えれば、他のベッティングシステムよりも賭け金の増大スピードを緩やかにできます。

例えば、ベッティングシステムとして有名なマーチンゲール法の場合、最初のベット額を1ドルでスタートすると7連敗後のベットには128倍の賭け金が必要です。しかし、ダランベール法で基本の賭け金を1ドル・増減額を1ドルと設定した場合、7連敗後のベットには8ドルしか必要ありません。また、7連敗までの損失を考えれば、必要資金の差はさらに広がります。このように、ダランベール法は最初に用意するべき必要資金が少ない点も大きなメリットの1つです。

テーブルリミットに達しにくくカジノで問題なく使える

ダランベール法の使用はカジノで禁止されていません。どのオンラインカジノを選択したとしても問題なく使用できます。また、ダランベール法は賭け金の増加スピードが緩やかであるため、テーブルリミットで使用できなくなることはほとんどありません。

マーチンゲール法のように、優秀なベッティングシステムだったとしてもテーブルリミットの影響で使用できないベッティングシステムはいくつかあります。テーブルリミットに達している場合は甚大な損失を出していることが多いです。そのため、システムが破綻した上に損害が大きすぎて損失を回収しきれないことが多くなります。

しかしダランベール法の場合は、テーブルリミットの下限値からスタートすれば、上限に達することはまずないでしょう。また、基本の賭け金と増減額を自分で設定できるため、ベット額をテーブルリミットに合わせた金額に調整しやすいです。そのため、ダランベール法は様々なカジノで使いやすいベッティングシステムと言えます。

勝敗数が同数ならどの勝敗パターンでも利益が出る場合が多い

ダランベール法は様々なパターンで利益を出しやすく、損失が出にくいベッティングシステムです。基本的には、以下のパターンのいずれでも±0以上の収益になりやすいです。

実際に基本の賭け金10ドル、増減額を1ドルとしてシミュレーションをしてみましょう。まずは勝敗が交互になったパターンです。

勝敗が交互になったときのダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目10ドル勝利+10ドル+10ドル
2ゲーム目9ドル敗北-9ドル+1ドル
3ゲーム目10ドル勝利+10ドル+11ドル
4ゲーム目9ドル敗北-9ドル+2ドル

次は連勝の後に連敗するパターンを見てみましょう。

勝敗が交互になったときのダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目10ドル勝利+10ドル+10ドル
2ゲーム目9ドル勝利+9ドル+19ドル
3ゲーム目8ドル敗北-8ドル+11ドル
4ゲーム目9ドル敗北-9ドル+2ドル

最後に、連敗の後に連勝するパターンを見てみます。

連敗の後に連勝したときのダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目10ドル敗北-10ドル-10ドル
2ゲーム目11ドル敗北-11ドル-21ドル
3ゲーム目12ドル勝利+12ドル-9ドル
4ゲーム目11ドル勝利+11ドル+2ドル

いずれの勝敗パターンでも2ドルの利益を得ることができました。特定の勝敗パターンだと必ず損失が生まれてしまうベッティングシステムが多い中で、ダランベール法の安定性は最強といっても過言ではないですね。

ダランベール法を使うデメリット

ダランベール法のデメリットは以下の通りです。

ダランベール法のデメリット
  • 大きな勝利は手に入れにくい
  • 連敗が続くと損失を回収しきれない
  • リセット後に連敗すると損失が出る

上記3点のダランベール法のデメリットについて詳しく解説していきます。

大きな勝利は手に入れにくい

ダランベール法では連勝したとしても大金を得ることは難しくなります。勝った場合はベット金額が下がるため、必然的に勝利金額も下がっていきます。例えば、基本の賭け金を10ドル、増減金額を1ドルと設定した場合、10連勝した時に得られる金額は55ドルしかありません。

もし10ドルを何も考えずにベットし続けていたとしたら、10連勝した場合に得られる利益は100ドルです。連勝した時の利益を最大化するベッティングシステムを使用していた場合なら、さらに利益が出ていた可能性もあるでしょう。ローリスクローリターンになりやすい点はダランベール法の大きな欠点の1つです。

連敗が続くと損失を回収しきれない

ダランベール法は勝敗が拮抗している場合は最強のベッティングシステムと言えます。しかし、連敗が続くとダランベール法では利益が出しにくくなります。例えば、基本の賭け金を10ドル、増減金額を2ドルとした場合のシミュレーションを見てみましょう。

連敗が続いた場合のダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目10ドル勝利+10ドル+10ドル
2ゲーム目8ドル勝利+8ドル+18ドル
3ゲーム目6ドル勝利+6ドル+24ドル
4ゲーム目4ドル敗北-4ドル+20ドル
5ゲーム目6ドル敗北-6ドル+14ドル
6ゲーム目8ドル敗北-8ドル+6ドル
7ゲーム目10ドル敗北-10ドル-4ドル
8ゲーム目12ドル敗北-12ドル-16ドル
9ゲーム目14ドル敗北-14ドル-30ドル
10ゲーム目16ドル勝利+16ドル-14ドル

6ゲーム目までは、3連勝の後に3連敗していますが利益が出ています。しかし、連敗が続き過ぎてしまったため、10ゲーム目の1勝では損失を回収しきれませんでした。ベッティングシステムの中には1回の勝利ですべての損失額を回収できるシステムも存在するため、この点もダランベール法の欠点と言えますね。

リセット後に連敗すると損失が出る

ダランベール法は、敗北数が大きく上回らなければ基本的には利益が出ます。ただ、連勝の後に連敗する場合、間にリセットを挟んでしまうと損失が出てしまいます。以下は基本の賭け金を10ドル、1ユニットを5ドルとした時のシミュレーションです。

連勝と連敗の間にリセットを挟んだときのダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数賭け金勝敗1ゲームの収益トータル収益
1ゲーム目10ドル勝利+10ドル+10ドル
2ゲーム目5ドル勝利+5ドル+15ドル
3ゲーム目10ドル(リセット)敗北-10ドル+5ドル
4ゲーム目15ドル敗北-15ドル-10ドル

2連勝後に2連敗となり、勝敗数は同じですが損失が生まれています。ダランベール法は勝った時のベット額が高く負けた時のベット額が低いことがメリットですが、リセットを挟むと負けた時のベット額が高くなりやすいです。そのため、リセットを挟んだ後に連敗した場合は、リセット後にも連敗した数と同じくらい勝たなければならないデメリットがあります。

ダランベール法を使う時に必要な損切りラインとやめ時

ダランベール法はベット額をコントロールしやすく、ベット額の増額スピードも落ち着いているベッティングシステムです。しかし、一度で損失をすべて回収できるシステムではないため、ダランベール法を改良して損切りラインを作ることをおすすめします。例えば、基本の賭け金を100ドルと設定し、増減金額を20ドルと設定した場合に10連敗してしまった時の結果は以下の通りです。

10連敗したときのダランベール法のシミュレーション
ゲーム回数1回の損失額トータル収益
1ゲーム目-100ドル-100ドル
2ゲーム目-120ドル-220ドル
3ゲーム目-140ドル-360ドル
4ゲーム目-160ドル-520ドル
5ゲーム目-180ドル-700ドル
6ゲーム目-200ドル-900ドル
7ゲーム目-220ドル-1120ドル
8ゲーム目-240ドル-1360ドル
9ゲーム目-260ドル-1620ドル
10ゲーム目-280ドル-1900ドル

損失額は1ゲーム目から10ゲーム目で18倍にも膨れ上がっています。ここまで連敗してしまうと、この後に何連勝もしなければ回収は難しいです。総資金にも甚大な影響を与えるため、必ず途中で損切りラインを作ってやめどきを設定するようにしましょう。

概要ダランベール法は堅実に勝ちやすいベッティングシステム

今回はダランベール法の使い方などを解説しました。ダランベール法は賭け金の増額スピードが非常に緩やかで、勝敗数が拮抗していたとしても利益が上げられるベッティングシステムです。使うゲームの勝率は約50%なので勝敗数は拮抗しやすく、ダランベール法の期待値は高いと考えて使っている人は多いです。

ただ、ダランベール法を使えば絶対に勝てるわけではありません。分散をコントロールして勝率を上げることが目的であり、低確率の大連敗を引いてしまった時は大きな損失を生むことは避けられないでしょう。

ダランベール法を使っても勝てないと考える読者さんは、そのようなパターンを経験した可能性が高いです。大連敗による大損失を避けるためにも、ダランベール法を使う時は損切りラインを設定してやめどきを見失わないようにしてくださいね。

また他の攻略法についても詳しく学んでおきましょう。